KORANIKATARU

子らに語る時々日記

ここだけの話3

朝、FM COCOLOから池田なみ子さんの声が聴こえてくるととても落ち着いた気持ちになる。
週末の匂いが芳しく漂い始める金曜日。
他の平日とは趣きが異なる。

終業の頃合い、マーキーではなく伊勢正三さんの声が聴こえてくれば、もうそこからは週末だ。

もちろん、週末もあれやこれや仕事が入って平日以上に忙しいという逆転現象も珍しくはない。
が、週末の心安らかさは実際の仕事の多寡とは別の話であって、雨が降ろうが槍が降ろうが、土日の空は澄み渡って見える。

先日から家内がブログを始めた。
暮らしに役立つ情報満載であり、単に満載なだけでなく、人柄が滲んで面白みがあって微笑ましく愛らしい。

その様子を遠目に見て、やはり何であれ楽しく自信もって取り組める何かが人にはあった方がいいのだと強く感じさせられる。

わたしが書く辛気臭いような内容とは別世界、暮らすことの楽しさが明るく可愛く綴られる。
日々欠かさず更新されているので、近いうちああこのブログねと周辺の方々の目にも触れることになるだろう。

だから今回この日記通算三回目となる「ここだけの話」となった。

かれこれ数年にわたって身を隠し名を伏せ記載続けるこの日記であるが、これらは全部、ここだけの話である、ということを念のため再び記しておかねばならない。

ここだけの話であることを保つため行方すら告げず居所を変えたことも何度かあった。
いまの場所に居を定めてようやく半年。
やれやれと落ち着いてきた頃合いでもあるので、また何かの拍子で出奔しなければならないようなことはできれば避けたい。

もしかしてkoranikatarutokidokiって、あなたの夫が書いてるのではないか。
家内がブログをはじめたことがきっかけとなり、家内のいる場でそんな会話の生じることが危惧される。

まことに勝手な話ではあるが長く続けいつか先々意味の生じる作業だと思っているので、中途で中身を知られるのは本意ではない。
家内のブログのサブストーリーとして有用であるためにも、離れた場所の路地裏でひっそり続けられればと理解を求め乞い願うところである。