KORANIKATARU

子らに語る時々日記

このガッツも昔とった杵柄

たいてい時期は重なるが、今回はドンピシャ同じ。
兄弟揃って期末試験に取り組む師走序盤となっている。

試験期間中は一晩中家に明かりが灯ることになる。
まるで不夜城。

勉強していようが力尽きて寝入っていようがどのみち電気はつけっぱなしという状態になる。

わたしも師走は激忙だ。
明け方、薄明の意識に仕事のあれやこれやが浮かんで脈拍上がり、もっと眠っていたいのに、いてもたってもいられないとなって跳ね起きる。

だからいつにも増しての早起き鳥となるが、試験中なので誰かがすでに起きている。

今朝は四時過ぎ、すでに二男が優雅に朝食を食べていた。
その横のソファでは長男が仮眠している。

二男が眠りの世界から舞い戻ってリビングに降り立ち、ちょうど交替で、長男が深い眠りへと入っていった。
いそいそ支度し二男は明け方に家を発ち、長男はその頃目覚めて後に続く。

ガッツがあればなんでもできる。
あらゆる部分で帯に短しタスキに長しの両兄弟ではあるが、多少の不具合は気力でカバーしていくことだろう。

思えばこのガッツも昔とった杵柄。
突き詰めれば中学受験を経て身についたものと言えるだろう。

ここ一番、乾坤一擲の大合戦を前に誰だって気合一発、火を噴かねばならなかった。
天地を分かつあの入試に比べればたいていのことはお茶の子さいさい。

子らの様子に励まされ俄然わたしも逸り立つ。
カラダはだるいが、なんのこれしき。

二人のガッツを思い浮かべて目を細め、わたしも元気振り絞って職場へと向かう。

あばたもえくぼの親バカは進行性の難治の病。
バカの度合いはますますもって衰え知らずのようである。