KORANIKATARU

子らに語る時々日記

至れり尽くせりのレッスン

年が明けまだ日も経たないうち入金してくださる業者さんもあって、感謝の念に堪えない。
新年真っ先に対応してくれるその心根にまぶた熱くなる。

周囲に助けられそのご縁のなか生かされているのだという実感がこの仕事に携わって日毎増すばかりである。

すべてがお陰様。

自らを包むご縁の結び目を一つ一つほどいていけば、中身は空っぽ。
まさに何層ものご縁に覆われ自らが構成されている。
縁に先立つ自分など存在しない。

かれこれ十数年。
一寸先は闇ながら実際に闇が訪れたことなど一度もない。
足元見つめれば身の竦むような立場でしかないにもかかわらず差し迫った事態に見舞われたこともない。

当然、自分の力ではない。

ひとりでに舞台が整い歯車が噛み合い、降りかかる災難は何かが払い除け、ぽっかり地に開いた裂け目には知らず知らず踏み板が渡された。

まさにお陰様。

どうやら学び切るまで生かされる。
そのようなことなのだろう。
おそらくは自身のなか実が成ったときにレッスン終了。

至れり尽くせりの学びのコースと言うしかなく、誰にどう伝えればいいのだろうか、生きて在ることについてただただ感謝の念が湧いてくる。