KORANIKATARU

子らに語る時々日記

日常を過ごすだけでも十分楽しい

快晴の土曜日、山など登れば気分爽快、いいリフレッシュになるのであろうが、わたしの場合、事務所で仕事していても青空を横目に心安らか、これはこれで結構なリフレッシュとなる。

どこかに出かければ楽しいには違いないのだが、出かけなくても楽しいのだから、慣性の法則、いつもと同じような日を過ごすことになりがちだ。
それに、仕事がいい感じで流れに乗っているときは、仕事はかどる方が遥かに楽しいので、ますます平日同様の週末となっていく。

何年か前のこと。
家族で遠方への旅行を計画していて、心踊るほど楽しみにしていたのだが、急遽の事態が生じ、わたしは参加を見送らざるを得なくなった。

さぞ無念と思いきや、自分自身でも驚くほど心やすらいだ。
ああ、これで誰はばかることなく仕事に向き合える。
柔らか羽毛に身を委ねるような心地よさであって、にやけが止まらなかった。

南の海の波間に浮かぶのも悪くないが、仕事の波乗りする方がやはりどうやら肌に合うようだ。

だから事務所が安息の地。
土曜午後、会議があるのでまもなく奈良葛城の地へと出発する。

こもりっきりになるのではなく多少は変化もあって、ちょうどいい具合の気分転換になる。
このように毎週毎週、日常をぐるぐると回る。

楽しくって仕方ない、というほどでもないが、まあ悪くない乗り心地である。