KORANIKATARU

子らに語る時々日記

各自が役割を担った日曜ディナー

日曜夜、久々家族揃っての食事となった。
ラ・ラ・ランドのサントラを流す。
わたしを除き既に家族3人が観賞済みだ。

もう一回観たいと家族皆が口を揃える映画はそうそうない。

携帯がいつ鳴り出すか、気が気でないのでわたしは滅多に映画館には足を運ばない。
が、レイトショーなら支障ないだろう。
家内に随行したまに映画鑑賞するのも悪くない。
皆の話を聞くうち、だんだんそんな気になってきた。

試験が終われば子らは友だちとラーメン屋をはしごする。
兄弟そろってそれが定番の過ごし方となっている。
夕飯を前に、彼らはラーメン談義で盛り上がり始めた。

ラーメンについては話が尽きない。

どのラーメンが美味かった。
いやもっとうまいラーメンがある。
そんな風に、まるで歴代ボクサーの強さランキングを語り合うみたいに会話が熱を帯びてくる。

話しながら長男は力まかせに大根をすり下ろし、二男はニンニクをぶ厚めにスライスしていく。
ふむふむと耳傾けつつわたしは赤ワインをグラスに注ぐ。

ちょうどほどよく話がヒートアップした頃合い、家内の焼くステーキが香ばしい匂いを放ち始めた。

家内と乾杯。
大根おろしとニンニクを上に乗せ、きれいな焼き目の肉片を皆で頬張っていく。

いったん静寂が訪れ、食が落ち着き、話題は再びラ・ラ・ランドに回帰した。

観てもないのにわたしも口を挟む。
主演のライアン・ゴズリングは名優だ。
映画「ドライヴ」は必見で、音楽もいいのでそのサントラも欲しくなるに違いない。

そして食べつつラ・ラ・ランドのサントラの音楽をiPhoneに移し、そしてプレイリストを皆で共有した。

一夜明け月曜日、わたしは初っ端の曲「Another Day of Sun」を移動の時間にヘビロテした。
皆も同様であったはずである。
今週は耳をラ・ラ・ランドに占められることになるのだろう。