道頓堀川を渡る人影は引きも切らない。
何か祭事でも行われているかのようにごった返している。
食事しつつ目をやっていると、突如雨が降り出した。
眼下、一斉に傘が開いて景色が様変わりした。
無数の人が雨で右往左往しごちゃまぜになって、真下の雑踏が河川増水して生じた渦のようにも見える。
白ワインを味わいながら、家内と差し向かい。
とれとれぴちぴちのかに料理を堪能する。
店内は富裕に見える外国人観光客で埋め尽くされている。
かに道楽本店は、観光コースに組み入れられているのだろう。
あいにくの天気となったがなかなかの眺望で、悠々とした気分を心ゆくまで味わえる。
大阪人だが、たまの大阪見物もいいものだ。
食事を終え傘差し向かうは、よしもと漫才劇場。
テレビとライブとでは大違い。
芸人さんの声量に驚かされ、面白さも倍増。
家内と揃って大笑いする時間を過ごすことができた。
笑い疲れて、夕刻。
高島屋の人混み縫って食材買って帰途についた。
千日前線に並んで腰掛ける。
西へと進むほど閑散としはじめて、気持ちが落ち着く。
家では更に安らいで、雑踏疲れが癒えていく。
やはりミナミは若者の街。
そこで過ごして楽しむには体力が必需。
次回はしばらく間を開けての参上、となるだろう。
Tokyo Story, Yasujiro Ozu 1953 Japan.