KORANIKATARU

子らに語る時々日記

映画を観て何かが変わることもある

映像を通して見知らぬ土地に触れることができる。
映画を観る喜びはそれに留まらない。

時にはそこに登場する人物に強く何かを喚起される。
古代人が神話を必要としたように、現代人には映画が必需と言えるだろう。

連休明けの月曜日、仕事を終えて観た映画が大当たりであった。
『弁護人』。
韓国映画である。

主演のソン・ガンホは二枚目どころか顔立ちだけで言えば不器量な部類に属するだろうが、何という存在感の役者なのだろう。

彼が発する熱いものに、男子としての覇気、構わず前へと突き進むパワーをブーストされたようなものであった。
持てるものすべて注いでもっと仕事を愛し、もっと懸命に仕事しようと居ても立っても居られないような気持ちになった。

力づけるもの、強め高めるもの、これらはすべて善である。
久々、腹にぐっと力入るような強い作用の映画に出合えた。

男ならみな必見であろう。

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Mifune Toshiro, Yojinbo 1961.