かなり忙しい。
若気の頃なら弱音吐いて愚痴でもこぼしたことだろう。
しかしいまや中年真っ盛り。
弱音や愚痴が何の足しにもならないと骨身に沁みている。
弱音は更なる弱体化を招き悪循環を連鎖させる。
愚痴も同様、まるで毒物。
ちらとこぼすだけで暗雲垂れ込め周囲巻き込み不安を増幅させる。
全くいいことがない。
だから苦境にあっても、弱音と愚痴の正反対に心を振るのが男子として最良の心がけということになる。
ネガティブワードをぐっと堪えてしばらく凌げば、ほどなくして状況は好転し、憩いと労いの平坦なだらかな時間が再び巡ってくることになる。
誰だっていろいろあって、いつだっていろいろある。
つべこべ言っても始まらず、ごたく並べるくらいならじっと前を見据えて黙っている方が足しになる。
弱音と愚痴で前途が開けることはない。
多くの先人がそう身をもって教え、中年にもなると若輩であってもそう悟って子らに伝えたくなる。
窮しても呼吸穏やか。
男子心得のイロハのイと言えるだろう。