三連休初日の土曜日、母校に立ち寄った。
33期セノー君が同窓会事務局を担ってその献身ぶりに頭が下がる。
芽吹く母校愛を有志らがとりまとめ組織体として機能しはじめてまもなく十年。
同窓会事務局が果たす役割はますます大きくなり確固たる存在感を醸すまでに至っている。
この日、耳にし感心したのであったが、いまは学年単位で成人式を行っているのだという。
学年幹事が企画し、同期の仲間が成人の日に一斉に集まる。
例年その出席率は9割を超えほぼ全員が顔を揃えるというから、さすがの結束力である。
大学生になって暮らしも落ち着き久々顔合わせる最初の場として、成人式はお誂え向けと言えるだろう。
今後、公式行事として同窓会も後援することになるだろうから、縦のつながりも更に深まっていくはずである。
想像してみる。
息子の成人式。
肩幅あって背も高い。
スーツがことのほか似合って男前。
わたしも当然その場に混ざって一同を見渡し、おそらく感涙免れない。
中学の入学式では制服に着られるような小さなカラダの者たちであった。
それが、見上げるでかさになって各自一人前の道を歩み始めている。
入学式では大半が見知らぬ者同士であったのが、成人式では誰も彼もが無二の友。
そんな様子を目にすれば親は涙でしか反応できないように思う。
そして彼らも大忘年会の常連になっていく。
今年の大忘年会は12月2日土曜日。
これまでと趣向異なる企画を幹事学年である30期が練りに練った。
会場はホテルではなく学校。
そこにすし萬の職人やペッシェ・ロッソのシェフを招いて料理が振る舞われる。
いつもより早めの時間に終わるので各自二次会へも進みやすい。
そのような話を聞きつつこの日の飲み会の場へと谷町線に乗って移動する。
場所は上本町の百楽。
円卓を囲んでわきあいあい飲み会が始まった。
たまたま誕生日であった藤原さんにはサプライズ。
アンリ・シャルパンティエのケーキが贈られた。
わたしの隣席は政治学者の大川氏。
ビール飲んで紹興酒飲んで子育て談義に花が咲いた。
毎回初対面の方にお目にかかるが、そもそもが同じ学び舎で過ごした間柄であるので垣根ないも同然。
どなたも優しく親切で居心地よくすぐに打ち解け、今日も来て良かったという満足感が毎回残る。
大阪星光の集まりはいつだって素晴らしい。