せっかくだから寿司ゑんどうに行こうとなって大阪中央市場に向かった。
おいしいと噂に聞いていたが、早朝から昼過ぎまでの営業であるため行く機会がなかなか得られなかった。
少しゆっくり目に出かけて到着が9時5分。
さすがに人気の店。
すでに列ができていた。
が、わたしたちはラッキーだった。
並んだ直後、観光客らが押し寄せて見る間に列は長蛇となった。
客の回転は早くない。
待つこと30分。
くじけそうになりながらも家内と励まし合って耐え忍んだ。
順番が次となって暖簾の前で待ってからが長かった。
ようやく店内に招き入れられ、早速赤だしとおまかせコースを頼んだ。
1枚に5貫。
それを食べてからお代わりを頼むという流れになる。
一気に頼んで食べ終えてさっさと席を立つということでないからなるほど回転が遅いわけである。
1貫1貫を味わって食べ、結局4枚平らげた。
トロは言うまでもなく、うにやいくら、赤貝、松茸、エビ、タコ、鉄火、穴子、、、挙げればキリがないほどどれもこれも美味しく何度も家内と顔見合わせた。
腹ごしらえを済ませ京都に向かう。
この日は京阪を使った。
JR新快速よりも混雑しておらず快適。
ダブルデッカーの乗り心地は最上であり、今度から京都へはおけいはん、ということになりそうだ。
出町柳で叡山鉄道に乗り換え一乗寺で下車。
目指すは京都洛北の各所名刹。
洛中の名所に比べ人出少なく、ゆったりくつろいで古都の空気を堪能できる。
一箇所、一箇所、家内と並んで座敷に腰掛け、周囲の自然に溶け込むような情緒ある庭を眺めてぼんやり過ごした。
虫の音、鳥のさえずりがBGMとなってしんと心もしずまった。
金福寺、詩仙堂、圓光寺と3つ回っただけで夕刻の時間が近づいた。
曼殊院、修学院離宮、赤山禅院、御蔭神社へは次回訪れることにし引き上げることにした。
ちょうど紅葉の頃、おそるべきほどの美しさ誇る洛北であろう。
金木犀の香り漂う路地道を並んで歩いて往路と同じく京阪で帰途についた。
やはり京都はいい。
そうしみじみ実感する散策の土曜となった。

