ルーティンをこなすことから朝は始まる。
他愛のないような用事もタスクノートに記してあって、たとえば鉛筆を削るといったような単純作業をいくつも経て、それが助走となって本丸へと挑みかかっていく態勢ができあがる。
助走は侮れない。
これで心身整ってやっとリングに上がれる状態が出来上がる。
いきなり切った張ったしてしまえば出鼻くじかれ仕事に打ち負かされてしまうだけだろう。
ルーティンを構成する土台が家庭であるから、伴侶が自分本意な極楽とんぼであれば、出だしからずっこけ本丸になどたどり着けるはずがなく、他の男にひれ伏すようなことになる。
自身のルーティンを確立することがまず第一であるが、そのルーティンを大切に扱ってくれるデリカシーが伴侶に備わっていれば鬼に金棒。
地味で静かな日常が明日の道を開く。
幸いにも結婚してそう予感でき、いまではそれが実感となっている。