朝一番、タスクノートにその日の課題を手書きしていく。
一日の地図を描くようなものであり、業務遂行の根幹を成す作業と言える。
根幹であるから多少なり重苦しい。
毎日同じことを繰り返しているのに、気の塞ぐような緊張感からいまだ自由になれない。
その日のメインイベントはもちろん、決まりきったルーティンも一つ一つ書き連ねていく。
勝負所へと向かうには助走が不可欠。
これらルーティンが腕鳴らしとなる。
しかし、勢いづいても相手が手強いと初手では歯が立たないということがある。
そんなときは、相手を小分けに分解していく。
急勾配な山肌の斜面に、歩幅に合う段差をつけていくといったイメージだろうか。
そうこうするうち、取っ手とも言える掴みどころが見えてくる。
何を達成すればいいのか。
分かっているようで実は取り違えていることもままあるということであり、ああでもないこうでもないとアプローチしてはじめて、ようやく本質についての気付きが訪れる。
あとは一歩一歩ぼちぼちと進んでいくだけ。
いつかは踏破できるので、進めばハッピー、小さな一歩で大勝利というものである。
そのようにして、心おだやかな夕暮れが訪れる。
あとはジムで走って頭のなかを一新し、フロにつかってカラダを緩め、家でベッドに身をうずめるだけ。
終盤のこの三点セットが、たまらない。