連日飲み会、そんな年末年始は遠く過ぎ去り、ここ最近、酒席はせいぜい飛び石程度。
日常に戻った。
それでカラダも楽になる。
飲んで楽しい酒席の場も連続し過ぎるとコンディションを損なう。
強面の業務が居並ぶ平日に、出だしから不調で臨めば勝利などおぼつかない。
黒星続けばたちまち飯の食い上げとなるから、不調の実害は深刻だ。
たまには飲んで憂さを晴らし、平素は炭酸水で喉を潤しさっさと寝床に入ってカラダを休める。
このバランスが肝要で、寄る年波、自らの首を締めぬよう知恵がついて慎重になり、すべて全般に渡って安全運転が基調となっていく。
朝、目覚めのとき、頭と体がしゃんとしていてこそ分厚い一日を堪能できる。
逆だと、滅入る。
朝から滅入って、時間を追うごと更に滅入って、不完全燃焼で一日を終えて、憂いに沈むということになる。
これは苦しい。
前もってこの苦しさを取り除けるのならそれに越したことはない。
昨晩あまりに寒くて夜中に目が覚めた。
身を覆う毛布の隙間から、凍てつく冷気が侵入し、体温を貪り食っていくからまるでホラー。
普段、寝室に暖房など入れないが、耐え難いのでエアコンのリモコンを手に取った。
が、電池が切れていてうんともすんとも言わない。
耐えるか電池を探しに階下に降りるか。
数秒考え、わたしは起き上がった。
このままでは安眠からほど遠く明日に障る。
キッチンで、食べ物ではなく電池を探す。
見つけたときには、歓喜した。
25℃に設定しスイッチオン。
やがて暖かな空気が部屋を対流し始め、毛布のなかの温かみは増す一方となった。
これで満を持して明日に臨める。
そう思うからだろう、寝顔は笑顔で明日も笑顔。
苦しいより笑顔で過ごせる一日の方がいい。
もちろん、先程述べたとおりバランスが肝心。
お呼びかかれば、酒席の誘いを断ることはない。