KORANIKATARU

子らに語る時々日記

アウェイがたちまちホームに変わる

岸和田駅に降り立ったのは生まれてはじめてのことだった。

未知の場所であるから、アウェイも同然。

 

右も左も分からない。

だから改札を出て海側で待つよう言われても、どこに海があるのか皆目見当もつかない。

 

海はどこですか。

夜8時前。

駅員にそんなことを聞けば怪しまれるに決まっている。

 

グーグルマップを開き現在地を確かめ驚いた。

まるで岸辺に立っているようなもの。

それでなるほど「岸」和田なのだと合点がいった。

 

まもなく迎えのクルマがやってきた。

助手席に乗る。

お目にかかるのは二回目だが昔から知っているような親しみを覚える。

 

集合場所は、グルメカフェ六甲。

テーブルを四人で囲むが、なごやかくつろぐティータイムとなった。

 

話題の先頭に、どこからでもその姿が望めるまるで阿倍野のハルカス、タコちゃんが登場し、いまや地元岸和田の名士、デビル軍団の懐刀ハマチューが続き、転校したときとても優しくしてくれたというウエツキが実は俊足だったという話になって、このまえナンバでカネちゃんを見た、となれば、登場人物すべてが星光33期であるから、アウェイの地のはずが、いつのまにかホームとなるのも当然という話だった。

 

至るところに33期がいて、アウェイをたちまちホームに変えてくれる。 

世界に潜む33期との唐突な出会いが実に楽しい。

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2018年3月26日午後7:45 岸和田駅海側