終業の場所は梅田。
たまたま近くにいた家内をピックアップし家路についた。
家に着いて夜8時過ぎ。
翌日、仲間と集まっての飲みなのでお酒は飲まずに過ごそうと思ったが、上等もののチョリソーやらハムやらがさらりと焼かれ香ばしく、そこに句読点があってしかるべきといった自然さで、ビールグラスを傾けることになった。
子らは10時過ぎまで戻らない。
帰りを待つ間、家内との飲み会ということになった。
飲まないときは飲まないが、飲み始めると欲しくなる。
お代わりを所望し、その引き換え、今後は弁当携えて出勤することに同意した。
持ち運ぶのが面倒なので固辞していたが、以後外食を控え弁当で食事済ませることになる。
栄養バランスとカロリー、それに出費という点に着目すれば、そう悪くない取引と言えるだろう。
そのうち上の息子が帰ってきた。
家内は夜食の支度に取り掛かる。
続いて門の開く音。
下の息子も帰ってきた。
風呂に飯にと一気に家が活気づく。
静かだった空間に、ライブな賑わいが吹き込まれたようなものであった。
子が巣立てばさみしいかもしれない。
そう家内は言うが、近くであろうが遠くであろうが、つむじ風ボーイズが健在と思うだけで心華やぐのだから、それでいいのではないだろうか。