KORANIKATARU

子らに語る時々日記

歓喜は続くどこまでも

火曜あたりから悪寒おさまらず咳も出て体調思わしくない。

それでも休むわけにはいかず、各地予定通り出かけて業務をこなした。

 

水曜は朝一番に西宮で業務があった以外、出かける用事がなかった。

それで事務所にこもって書類業務に勤しんだ。

 

終日の雨模様。

カラダはだるく咳もつらいが、雨音がそれら不調のノイズをやわらげて、思った以上に集中できて仕事捗った。

 

夕方を前に後は任せて早め引き上げることにした。

 

薬局に寄って、QPコーワのドリンクでパブロン2錠を飲み込んでクルマに乗った。

これから帰ると家内にメールする。

 

即座返信があった。

いま西宮北口にいる。

 

雨のなか安全運転を心がけ、アクタに向かった。

アクタで待ち合わせたときは、そこで一緒に買い物となる。

 

1階のコープで待っているとすでに家内はカートを押して買い物を始めていた。

傍らに駆け寄りわたしはカートを引き受けた。

 

今夜は焼肉デー、とのことだった。

ぴょんぴょん舎の冷麺は調達済み。

あとは肉、だという。

 

だから一通りの買い物のあと、向かうは山垣畜産ということになった。

 

色艶いい赤身を家内が選んで注文していく。

結構高いが、店で食べるのに比べれば知れている。

 

買い物の間ずっと家内は上機嫌だ。

今夜のメニューだけでなく明日の朝食、それに弁当、それらイメージがどんどん豊か鮮やかになっていくのだろう。

食材が充実すれば笑顔になるのだから単純な話である。

 

帰宅すると長男がすでに部屋にいた。

豪雨のため学校が早くに終業となったらしい。

二男は塾があるからまだ当分帰ってこない。

 

家内が支度する間、わたしは映画の続きを見ることにした。

セットしたのは『ギフテッド』

 

主人公である幼いメアリーが落ち込んでいる。

実の父親は彼女に関心持つことなく会おうとも探そうともしなかった。

そうと知ってショックで涙が止まらない。

 

叔父がそんなメアリーを病院に連れ出す。

待合の椅子に座ってただただ過ごす。

周りは見知らぬ人ばかり。

 

何が起ころうするシーンなのだろう。

観ていて皆目検討がつかない。

実の父親でも現れるのだろうか。

 

そんな想像を巡らせた次の瞬間、待合が歓喜の場に様変わりした。

ベイビーが無事生まれたとの報せがもたらされ、そこらに座っていたベイビーの親族らが一斉立ち上がり、顔をクシャクシャにし抱き合って喜び合う。

 

そこは産科の待合だったのだ。

 

叔父は言う。

メアリーが生まれたときもそうだった。

 

幾組もの歓喜のシーンをみて一緒になって喜んで、メアリーはすっかり元気になっていった。

 

そこでビデオを停めて食卓に座った。

ワインを開けて二人で肉を分け合って食べる。

 

今夜は焼肉、そう知れば子らはたいそう喜ぶだろう。

夫婦してそんな話になる。

しかもぴょんぴょん舎の冷麺まである。

 

それに明日の朝も肉が焼かれて弁当にも焼肉が潜む。

かなり喜ぶに違いない。

 

夫婦してそんな話をしながらワインを注ぎ合う。

 

さっき映像で観たあの歓喜は長く長く引き続き、やむことなどないように思える。

彼ら二人がその歓喜に気づくのは子を持ってからのことだろう。

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Hannes Kilian,1956