すべてが余談で埋め尽くされている。
今日の日記も例外ではない。
余談中の余談になる。
日曜日、わたしはソファに座って映画を観ていた。
家内は家事に専心していたが、用事ついでに時折わたしの前を通りかかる。
その際いちいち茶々を入れてくる。
すんなり通り過ぎればいいものを、わたしの視界を遮ってそこでヨガのポーズや誰かのモノマネなどするものだから、主人公が窮地から脱出するシーンや涙の再会のシーンなどで注意が逸れてそのたび映画から現実の世界に引き戻された。
眼前にはおどけて笑う家内。
極めて邪魔だが、つられてわたしも笑ってしまう。
結局、観た映画の内容は遠く霞んで、家内の姿だけが目に残ることになった。
二日前のことなのに、いまも目に浮かんで笑ってしまう。