KORANIKATARU

子らに語る時々日記

チャンスだ振り抜けかっとばせ

日常に復帰するも、この日常が平板であった試しはなく随所に出現する急斜面と落とし穴と障害物に翻弄されつつ夕刻まで持ちこたえ、ようやく業務終了にて一時休戦。

 

何時集合かと問う家内のメールに6時ジャストと返信し、一緒に食事を終えて帰宅したのが午後9時前。

 

二男は部活仲間と金沢へと旅に出て、子が巣立った段階を初老というならそう言う以外になく、家には新米の初老夫婦だけが取り残された。

 

酔い覚ましのお茶を飲みつつ、家内とともにiPadで入学式の様子を振り返り、一日分過去へと戻ってそこで過ごす。

 

式辞のなか「目の前のチャンスを掴みとることが大事」というメルケル首相の言葉が紹介される場面があった。

そのチャンスというワードがスイッチとなって家内が小声で歌った。

「チャンスだ 振り抜け かっとばせ」。

 

やはり家内はトラキチ二人の母なのだった。

 

夜はいつもこのとおり代わり映えのしない時間がゆっくりと流れる。

初老の二人三脚であれば起伏勾配は少ない方がいい。

ペアを組んでくぐり抜けるべき最大の難所はおそらく多分後方に過ぎ去り、オフの時間についてはこの先なだらかな道が長く長く続くのだろう。

f:id:KORANIKATARUTOKIDOKI:20190403094346j:plain

2019年3月30日〜4月1日 思い出の品々