夕食のあと、家内の耳つぼマッサを受ける。
この日の昼、長男の中高時代のママ友と住吉のレイユームンで食事してきたといった話を聞きつつ、頭から首そして肩とアロマでほぐしてもらい、耳つぼを押してもらう。
すぐに身体がポカポカになって、頭頂部に巣食っていた邪悪な凝りが雲散霧消していってとろけた。
息子の友だちは息子の友だち。
それが一番肝心な話であるから、黒衣である親がしゃしゃり出てそこに関わることは遠慮するのが適切と思うが、6年も接すれば気心知れて、子はさておき仲がいいという関係も生まれるようである。
母らのやりとりのなか遠く旅立つ友人を空港まで見送ったという話があって、それを家内から聞くが、6年仲良く同じ学校で過ごして節目を迎え、そんな二人の男子が空港で別れる場面が目に浮かんでジンときた。
と、門の開く音。
部活仲間と金沢に出かけていた二男が帰ってきたのだった。
彼がリビングに姿を見せると、家内の手は止まった。
わたしも起き上がる。
旅はどうだった。
息子を囲んで質問攻めにする団欒の時間が始まった。