KORANIKATARU

子らに語る時々日記

食べっぷりから読みっぷり

若き事業主7名とのミーティングを終え泉の広場を経由し、途中、給水所でドリンクをゲットするみたいに通りすがりの成城石井で赤ワインを買った。

 

夜9時過ぎの帰宅となったが家内はまだ作業中だった。

 

日中、食材の買い出しに出かけ、長男に送るための料理を仕込み、カレーを作り、ベランダで各種肉を焼き、そしていまハンバーグをこしらえていた。

 

わたしの夕飯の支度もしてあったが、ブリしゃぶを除いては長男に送る料理の破片断片がわたしの夕飯だった。

つまり、長男の残飯とも言えるのであるが、それでも十分に美味しい。

 

キッチンでいそいそ用事する家内の様子を眺めつつ、家内が料理を送るのであれば、わたしからも何か送ろうと思いつく。

アマゾンで選べば、直接届けてくれるのでいたって便利。

 

まもなくゴールデン・ウィーク。

本がいいだろうと結論し、大学一年であればまずはこれであろうとピーター・ドラッカーの『新しい現実』をカートに入れ、日本語より英語で読む方を好むかもしれないとも思ってチャールズ・ハンディは原書で『The Hungry Spirit: Purpose in the Modern World』を選んだ。

 

わたし自身は、ここ数年、本をじっくり読む時間がほとんどない。

しかし、息子が読むと思えばわたしが読むより明らかに身になって実りが多く役立つ期間も長くなる。

 

受験勉強の気晴らしにとこれまでは息子らに対しマンガを選んで買ってきたが、もう大学生なのだから気分転換より世界級の知性にインスパアされることの方が大事だろう。

だから彼らの図書係として今後は、そこそこ骨のある本を選んで配本していくことになる。

 

もし仮に、送った本が本人にフィットせず読まずに捨て置かれても、いずれ二男が手に取るであろうし、二人揃ってスルーするにしても少しくらいはページ繰るであろうし、最後には隠居後わたしがゆっくりと読む。

 

そう思えば先取りで買っておくのが本の場合は絶対に得、ということになる。

 

早く手元にあればあるほど接する時間面積が大きくなるので、小腸が余さず養分を吸い取るみたいに知識がじわじわと吸収されて血となって肉となる。

食べっぷり同様、この先の彼らの読みっぷりに期待したい。

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2019年4月24日 息子への差し入れ