KORANIKATARU

子らに語る時々日記

たまにはこの日記も役に立つ

その気になれば家事炊事くらい難なくこなせる。

洗い物を終え洗濯物を干して一夜明け、ご飯を三合炊き温泉卵をこしらえる。


晴天の土曜朝、『シェイプ・オブ・ウォーター』のサントラを流しつつ家事に勤しむ。

音楽はアレクサンドル・デスプラ。  

『イライザのテーマ』がこの日この時の空気にドンピシャ合って気持ちよく、わたしは主人公イライザのことを考えながらそればかりをリピート再生した。


家内が作り置いていったカレーを解凍し二男と食卓で向かい合う。


温玉はもう少し長く熱した方が良かったかもしれない。

二男の意見にわたしは黙って頷いた。


ところでバックストリートボーイズのコンサートは誰と行くのか。

昨日アリーナS席当選の報を二男から受けセブンイレブンで入金を済ませたところだった。


家内と行くつもりと分かってその親孝行を嬉しく思った。

ちょうど二学期の中間試験を終えた頃、ノリノリで楽しむ母子二人の姿が思い浮かぶ。


学校へと送り出しわたしは事務所に向かい近くの花屋に寄った。

 

「かねしろ内科クリニック」の内覧会が今日と明日。

院長に贈る花束を見繕ってもらった。


定番としては胡蝶蘭であろうが直接行くなら手渡せる花束の方がいい。

それに数多く寄せられる大ぶりの胡蝶蘭のなか小ぶりの胡蝶蘭を送ればまさに木を隠すなら森の中といったことになるだけで、であれば小さくても原色鮮やかな花束の方がむしろ見映えよく、かつ家に持って帰って飾ることもできるし重宝だろう。


果たして内覧会は大盛況であった。


訪れる方が引きも切らず院長はじめスタッフ全員が息つく暇もない。

午後2時を回った時点で百名の来訪者を数えたというから目を見張る。


そんななか、わざわざ神戸市東灘区からお見えの女性があった。

 

わたしの日記を読んでくださっているとのことで、日記を通じて「かねしろ内科クリニック」の開院を知り平野にお住まいの親族を連れ訪れてくれたということだった。


こんな形の初対面も面白いものである。

金城院長の実物をみて親族の方はほっと気持ちほぐれるような安心感を覚えてくださったのではないだろうか。


たまにはこの日記も役に立つ。

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2019年5月10日