お盆休み初日、家内は二男を伴い買物に出かけた。
二人で長男のものも選び、ネットを介しその場その場で長男の意見を聞くから三人で買物しているようなものであり、その都度報告がこちらにもくるので実質家族四人で買物しているも同然と言えた。
買物の後で合流し寿司屋のカウンターに陣取った。
一切臆することなく、大トロ、あわび、ずわいがにといったように高い順に2貫ずつ二男が注文していくが、どれだけ食べても大丈夫な店であるからわたしも悠然としたものであった。
わたしと家内はランチコースを頼み、時々、気になったネタをカウンター越し注文した。
夫婦は最後をトロたくで締めたが二男はまだ食べ続けた。
運動会の玉入れ競争のカウントの声が止まず呆気に取られる。
先にカウントの終わったわたしたちはそんな風に二男の食べっぷりに見惚れた。
二男がお腹いっぱいになったところでお開き。
彼は塾の自習室へと向かい、わたしと家内は事務所に寄って大掛かりな断捨離活動に勤しんだ。
うちの家内は働き者。
一緒に動けば歴然と分かる。
仕事柄いろいろな人の働きぶりを目にする機会が多いが彼女のレベルは最上位に位置する。
世には平気で無精でズボラな者がいてぶっ飛びぶったまげることも少なくないが、結婚前、食事に訪ねたとき家内だけでなく家内の母もたいへんな働き者であると分かった。
家内はその母の系譜を引いているのだろう。
一つ一つの作業に気持ちが入って丁寧で粘りがあって手抜きがなく献身的で積極的。
そんな仕事ぶりの人を「腰が強い」と言うがまさしく家内は腰が強い。
腰の強い女房は金の草鞋を履いてでも探せ。
今日の言葉として息子二人に伝えておきたい。