土曜日朝9時半。
パソコン2台を前に計4つのサイトを開いた。
関東大学ラグビー対抗戦、早稲田対慶應のチケット販売は10時からだった。
一般席なら余裕で買える。
事前情報ではそう聞いていたが狙うはVIP席。
南の窓から燦々と日の光が差し、外の気温がぐんぐん上がっていく様が見てとれる。
まもなく10時。
短距離走の選手のようにわたしは身構え、時間ジャストになって4つの画面をクリックしていった。
が、アクセスが集中しているせいだろう。
画面は次の像を結ばず空転するのみ。
まるでスロットマシンのリールが回転しているようなものであった。
一瞬後、VIP席には残席なしと出た。
早慶戦、おそるべし。
気をとり直し、即座に再度挑み何とかS指定席2枚を確保することができた。
冬が兆しはじめる頃の神宮外苑の雰囲気は格別。
秩父宮ラグビー場で繰り広げられる熱戦に家内とともに声援を送ることになる。
その日が今から待ち遠しい。
大任果たした満足感にひたりつつ、午後からは大阪星光同窓会活動のため学校に赴いた。
久々、プレジデント・グリに会い、島田に会った。
河内長野の市長選は来年7月だというから早いものである。
夜は場所を道頓堀の楽颯に移して懇親会。
参加者は総勢三十有余名。
30期寺西さんから十三にあるというとっておきの火鍋屋情報を得てメモし、同じく30期の清水さんからは章夫の近況を聞き、前に座る51期石河さんからは京大経済学部の話を聞き、28期松井教授とは親子星光談義で盛り上がってご子息の成績は抜群との話を教職員から小耳に挟んだ。
この日、最後に話したのは28期仁賀さん。
大阪星光ホッケー部でならした方であるから二男の大先輩にあたり、慶應の法学部出身であるから長男の大先輩でもあった。
慶應について種々伺い、ほんとうにいい大学だと再確認することになった。
充実の懇親会を終えて帰宅。
長男が東京から帰ったばかりで風呂に入っていた。
息子の久々の帰宅が嬉しいのだろう。
家内がとても明るい。
洗面台に置いてあった長男の腕時計を自分の腕にはめて外せなくなり、家内は慌ててわたしに助けを求めたがその様子から息子を愛する気持ちの深さが窺えた。