KORANIKATARU

子らに語る時々日記

やはりどうやら料理は魔法

久々に冷え込み寒さが懐かしく感じられた朝、食卓を挟んで息子と向かい合った。

 

わたしは新聞を読みつつコーヒーを飲み、これはといった記事を幾つか息子に手渡し、2,3言葉を交わした。

 

キッチンで弁当の支度をしている家内もそこで会話に加わるが、家内の場合は口数多く2,3で済まない。

 

海鮮丼をかき込みながら、息子が家内に言った。

朝からハイテンションやな。

 

その言葉を受けて家内が言う。

 

美味しいものを食べてもらうのが私の生き甲斐。

肉ばかり続いたから今日は趣向を変えてみた。

朝から海鮮丼の家などどこにもない。

 

息子はハイテンションと言ったのに、煮炊きの音が各シラブルにまぶされたからかあら不思議、家内の耳に届くときには海鮮丼との響きに成り代わったのだった。

 

やはりどうやら料理は魔法で、家内はその達人。

彼女にかかれば、口にするもの全部がおいしいものへと姿を変える。

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2019年10月9日午後8時 阿倍野正宗屋

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 プレイバック昔の写真 2011年6月19日 練習後