夜、男5人。
内訳は21期、24期、33期、33期、39期。
ひとり鍋しゃぶ屋じろちゃんは天満橋にある。
各自に鍋があてがわれるから鍋奉行が不要で、肉に手出しする際の駆け引きがない。
期はバラバラだが見知った面々であり第一同じ大阪星光出身であるから気兼ねもない。
各学年ごと複数の人間関係で取り結ばれていて身元も素性も既に明らか。
未知の者らが未知の地で顔を合わせ、嘘八百もご愛嬌といったように誰にでもなれる訳でもない。
つまりまともな集まりであり信頼感と安心感が場の基調となる。
大阪星光を定点とはするが各自が日頃携わる仕事はてんでバラバラ。
だから話題のフィールドは果てしなく広がって別の世界が垣間見えるから学び多くてためになる。
そして共通しているのが星光愛。
母校に対し何ができるだろうか。
そんな話になっていく。
縦を見ても横を見ても結束の強さでは京都の洛星が抜きん出ていて由緒正しい名門校として安定不動の立ち位置を占めている。
学校に飾られる絵画の点数からも窺えるように、教養文化を自然と育む風土があって千年の都を代表する学校に相応しい気品を醸し出してもいる。
友人の息子も洛星に通うが入れて良かったという話しか聞いたことがない。
子どもたちだけでなく親同士の交流も気づけば深まるというから、洛星が持つ磁力が並々ならぬものであることが分かる。
良いものは参照すべきだろう。
星ゼミなどは星光をもっと良くする取り組みと言えるのではないだろうか。
各界で活躍するOBが母校を訪れ後輩に最先端の世界を語って聞かせる。
まさに星の役割を先輩が担う。
まだ遠くを見渡す背丈のない後輩にとって有益であることは間違いなく、卒業生によってもたらされる清新な息吹が学校を活性化しその積み重ねが縦の繋がりを深化させていくことになるだろう。
午後7時から始まった飲み会も気づけば午後11時。
二次会のバーを出て、雨もあがった通りを肩を並べて駅に向いて歩く。
谷町筋に出たところで解散。
じゃあまたとそれぞれ家路に就いた。
次は11月9日だろうか。
顔ぶれ増えて再集結する日は結構近い。