土曜午後、筋トレして走って風呂に入ってほどよい時刻。
スーツに着替えて心斎橋に向かった。
今年、大阪星光大忘年会の会場は日航ホテル。
200名をはるかに上回る参加者が集まってたいへんな盛り上がりを見せた。
幹事は32期、さすがである。
そんななか33期から顔を出したのは、わたしと妹尾くんの二人だけであった。
妹尾くんは体調不良を押しての出席。
同窓会活動の代表的な存在であり、今回、32期から幹事のバトンを引き継ぐ責任者。
いないと始まらない、という妹尾くんの立場の重みを横で見て改めて痛感した。
ほとんどが見知らぬ人ばかり、といった場では流れに任せるのが得策。
若い頃であれば必死に手数出すボクサーのように積極的に名刺を配って喋りまくる、ということをしたのだろうがもう中年。
未知のプールにプカプカ浮かんで、他力に任せるのが楽でいい。
星光に入学して友だちができたみたいなやりとりでこの夜もお二方ばかり親しく話すことができた。
しかし次回どこかで会うといったようなことはないだろう。
旅先でたまたま言葉を交わし、ではまたと別れたようなものと言えた。
それで思うのは、何度も顔を合わせる存在がいることの不思議についてである。
ではまた、と別れて二度と会うことがないのが大半である一方、しょっちゅう顔を合わせる人がいる。
まわり取り巻く顔ぶれを思い浮かべ、縁という網目のなかにいる自分を俯瞰してみる。
そこがわたしの居場所なのだと心温まるような思いとなる。
ドラマに出演者があるように、日常もまた同様。
数々豪華キャストがいるなか、最大の相手役が女房。
四六時中顔を合わせる存在であり、だからドラマの色調はそれで決まるといって過言ではないだろう。
会が終了となってホテルを出て通りに出た。
イルミネーションも色鮮やかな御堂筋を難波まで歩いて電車に乗った。
立食だと食べるタイミングを逸してしまう。
小腹すいていたのでラーメンを食べてから家に帰った。
そして匂いで家内にバレた。
「忘年会の場で何も食べてない。
だから帰りにラーメンを食べてきた」
そう説明するが、そんなやつおらんやろと家内は信じてくれない。
日曜の朝食はお預けとなる見通しである。