帰り道、魚屋を覗くといい牡蠣があったので持ち帰ることにした。
帰宅し、夕飯の支度をする家内におみやげの牡蠣を渡し、わたしは白ワインを開けた。
いつものとおり夫婦ふたりでの夕飯。
甘くてコクがあって牡蠣が実に美味しい。
このところずっと美味しいものに恵まれ続けている。
それなりに頑張ってきたからなのかもしれない。
振り返ってみれば、努力を少しずつ分割払いしてきたようなもの。
家内は根っからの真面目気質。
それにつられて、わたしも少しは真面目になった。
その長短の真面目の営為が積み重なって、確かな暮らしが成り立ってきたと言えるのだろう。
一昨日、草津から帰る途上、栗東の高速乗り口近くにプラスカーサがあったので、クルマを停めて二人で展示品を眺めてしばらく過ごした。
無事息子が巣立てば、家の模様替えに取り掛かろう。
そんな風に夢膨らむまま話し合って、ソファやテーブルなどの候補を決めた。
目標ができると努力の先払いに拍車がかかる。
先食いするのではなく先払い。
そんなスタンスが夫婦で一致しているから、食事は更に美味しくなっていく。