この日、業務の最終地点が天王寺。
時刻は午後7時半。
環状線に乗ってまっすぐ家に向かった。
半時間ほどで家に到着。
家内が夕飯の支度を整えてくれていた。
まずはホタテのバター焼き。
缶ビールを1本開けて、少しずつ飲みながらホタテを味わい汁まで飲んだ。
4つ食べ、あまりに美味しいのでお代わりを申し出た。
合間、炭酸水を飲むからなかなかビールが減らない。
続いて家内が作ったローストビーブのサラダ。
つぶ胡椒がアクセントになってかなり美味しい。
そしてシメはガーリックしらす。
この日も栄養満点。
よく考えればしばしば立ち寄る居酒屋よりも家の方が食材良く栄養価も高くおいしい。
わざわざ寄り道する方がどうかしていると言えた。
先日、うちを訪れた掃除屋さんがキッチンに置いてあった酒瓶とプロテインを見て言ったという。
ご主人は酒豪ですか。
それで、筋トレもするんですか。
もったいない、せっかくカラダにいいことしても台無しではないですか。
家内からそんな話を聞いて、実感を伴う話であったので、暮らしを改めることにした。
せっかく鍛えてカラダにいいことが体内で発火しても、大酒飲めば勢いづいたその火を吹き消すようなもの。
よりよいコンディションになれば、もっと幸福感が増すだろうしその方が絶対にいい。
かといって、酒をやめるつもりはないので折衷案。
ここというときに酒盛りはとっておき、普段は缶ビールひとつに留める。
やりはじめて快調。
結局、お酒の2杯目も3杯目も、要は最初の1杯目の感じを求めてのことであって、しかしそれはいくら追い求めようが1杯目ではない。
だから、1杯目に集中する方が理に適っている。
晩酌においても一球入魂。
もはや中年。
残り時間は潤沢とは言えない。
自らに向ける箴言はシンプルなほどいい。