未明の時刻、目が覚めてまずはガソリンを満タンにした。
遠出に備えたのであったが、朝のワークアウトを終えて家内が言った。
行楽地はどこも人で満杯。
感染が急拡大しているなか、人で混み合う場所に首を突っ込むのはやめよう。
それで電車に乗って、閑散とした漁港の町、明石を訪れたのだった。
目的は寿司。
界隈できっての老舗、菊水鮓のカウンターに並んで座り、珠玉の握りを味わった。
1つ1つをじっくり味わうのが家内の好み。
だから店の選定は最適と言えた。
行きがJRだったので、帰りは趣向を変え山陽電鉄を使った。
西日を受け輝く海に沿って電車に揺られ、どこか遠くを旅する気分が味わえた。
途中、阪急電車に乗り換えガーデンズで買い物してから帰宅。
要約すれば、単に行って帰ってという時間であったが、空気はどこまでも清涼で、秋色に鮮やか映えて海も山も美しく、それにつられて心晴れ晴れ、まさに絵に描いたかのような気分転換となった。
夜は録画してあって早慶戦を観戦。
成城石井で買ったスパークリングを開け、芦屋ラグビー出身の3名の他、早稲田の15番が阿倍野ラグビースクール、慶應の15番が明石ラグビースクール出身と分かって親近感わき、早稲田も慶應もみんな頑張れと夫婦で応援し夕飯を楽しんだ。
来年は昨年同様、秩父宮ラグビー場で観戦しようと話し合い、今日の晴れと来年のこの日の晴れに挟まれて、向こう一年すべてが晴れた。