年末恒例、この日曜日は年賀状作成に勤しんだ。
まずは宛名と基本文面を印刷するが、年々量が増えていくので今回もコンビニでの買い足しが必要になった。
昔なら今の時期、年賀状の在庫は払拭し売り切れが当たり前。
ところがここ数年、品薄になる気配すらない。
コンビニをはしごせずとも欲しいだけ手に入った。
印刷を終え、今度はワンワードのみ手書きしていく。
書いても、書いても山が減らない。
積み重なったハガキの束の断面が一種の年輪。
そのように見えてきた。
一朝一夕にはこうならず、倦まず弛まずの歩みがあってこそ。
そう思うと年賀状作成は自身を肯定的に総括する作業と同義と言える。
だから延々と続く単純作業が、ランナーズ・ハイと同様の効果をもたらし、だんだん喜びそのものと化していった。
なんと心強いことだろう。
年賀状の束というビジュアルが自身にプラスに働きかけ、新しい年に挑む勇気をもたらしてくれる。
完了は夕刻過ぎ。
幸福であれと一枚一枚念じ続け、大量の善き気が自身の内にも充満していった。
これだけあれば大丈夫。
来年も必ずいい年になる。