洗車してもらいピカピカになったクルマに乗って箕面に向かった。
この辺りにも問屋街がある。
その一角に結構上等な品が揃う店がある。
物色するだけで十分楽しい。
人影少ないフロアで家内とわいわいあれこれ試着する。
遊んでいるようなもの。
リモートで長男も交え、盛り上がった。
買い物を終えてまもなく昼。
千里阪急ホテルはクルマで10分ほどの場所にあった。
ボナージュを予約したがここもまた閑散としていた。
わたしたち以外に客は一組の老夫婦があるだけだった。
老舗ホテルに古寺を巡るような侘び寂びを感じ、時世がビジュアルで染み入ってくるようであった。
昼を済ませ、引き続き家内の運転で一路パルヤマト西宮店を目指した。
取り扱う肉と魚が抜群にいい。
年末年始の食材購入をするなら外せない店と言えた。
昨年も同じ日にここで食材の仕入れを行った。
が、今年は長男の帰省がない。
かなり控え目な分量の買い物となった。
そしてもちろんジムでのトレーニングを欠かさず、夕飯は家内が望んだとおりカニ。
じっくり時間をかけて食べられるから、まことカニは大人向きの食材と言えた。
家内のギャグに笑いワインを注ぎ合ってのんびり過ごし、いつものように紙芝居のごとく家内が各種インスタの映像を繰っていった。
正月休みに入り、様々な家庭の家族団欒の光景が溢れていた。
そんななか、子どもと過ごす実質に満ちた投稿などあって、微笑ましく共感を覚え好感を抱いた。
こんな風にできたらどれだけ良かっただろうと子育て期を家内と振り返り、孫が到来した際の参考にしようと話し合った。
一方、やはり子がいてさえ自分過多という投稿も少なくなく、子への入れ込み具合に差があれば、大人同士の付き合いも噛み合わないものになるのではと思われた。
子育てが楽しくそれに夢中で、そんなとき、見て見てと身を寄せてくるおばさんなど気色が悪いに違いない。
ゆっくり夕飯を食べてもまだまだ時間があった。
年末年始は時間の流れが普段と全く異なる。
特に今年は際立っている。
だから、久しく見る暇のなかった韓流ドラマ『夫婦の世界』を夫婦で食後に見始めた。
序盤で小出しにされる伏線で掴みはオッケー。
夫婦間のリアルな感情が可視化されれば、そこらのアクション物よりはるかに面白い。
そんなドラマと言え、わたしたちはまたしても韓流ドラマに引き込まれることになった。
もう逃れようがない。
年末年始はこればかり見て過ごすことになるだろう。
第2話の終盤、門の開く音がした。
二男が帰宅したのだった。
うちも目下子育て続行中の最終盤。
ドラマを消して、息子を迎えた。
ドラマはまたのお楽しみ。
不倫がテーマであるからなおさら。
社会勉強として夫婦で揃って参照すべきドラマと言えるだろう。