KORANIKATARU

子らに語る時々日記

何があろうと日はまた昇る

振袖姿の写真が何枚も送られてきた。

隣家の女子もいつの間にか二十歳。

月日経つのは早いものである。


写真を見るうち家内はだんだん寂しくなってきた。


うちの息子は東京。

この正月も会えておらず、記念写真は疎か成人となった祝い事を何もしていない。


で、そんなタイミングを計ったように長男からの電話が鳴った。


家内の頭の中は、美容と料理が幾ばくかを占め、それ以外はすべて息子のことばかり。


恋する乙女といった状態と言え、だから電話が来れば脳の活性は急上昇し喜色満面となる。


大学のことやバイトのことなど、話は一時間以上に及んだ。

心に影差した寂寥はいつしか雲散霧散し、陽が昇ったようなもの。

家中がその光で照らされた。


家内が今後の豊富を語ってその勢いは止まらない。

二年前のときと同様、この春、東京で集まってお祝いをしよう。

どこのホテルに泊まって、どこでご飯を食べようか。


そんな話を聞いてるだけでこちらも楽しくなってくる。


命の源と言えば太陽。

家内にはその太陽が二つもあって、何があろうと日はまた昇る。


だからこの先もずっとずっと家内は幸せであることだろう。

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2021年1月9日 息子の朝食

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2021年1月9日 昼 岸辺 そば辰(大ざる&鉄火丼)

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2021年1月9日 夕飯

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昔の写真