ジムが日課。
日曜も欠かせない。
息子を送り出してすぐ夫婦で鳴尾のジムを訪れた。
が、運悪くマスク不着の男が呼気を荒げて走っていた。
すぐさま退散し、わたしたちは上甲子園のジムへと行き先を変えた。
日曜朝ののんびりとした時間に身をひたしてカラダを鍛え、ジムの後は買い物。
そのままクルマを走らせ一路、エビスタ西宮に向かった。
カフェでコーヒーを飲んで朝食をとり、阪神百貨店で食材を仕入れ、大起水産で昼ごはんを買った。
あとは静か家で過ごす日曜日となった。
わたしはうず高く積もった新聞を読み、家内は英語の勉強に取り組んだ。
そして家内にとっては英会話も日課。
夕刻にレッスンが始まって、この日の講師はガーナ人女子だった。
映画の話になって画面の向こうの22歳はミスター・ビーンの「ジョニー・イングリッシュ」が好きだと言った。
007のパロディと言えばマイク・マイヤーズの「オースティン・パワーズ」が外せない。
ハネムーンで行ったロンドンで観たがこれも面白いよと家内が応じた。
ガーナ人女子はコロナ禍がなければ長野県の小学校に英語教師として赴任予定だった。
いつかチャンスを見つけて日本を訪れたい。
そう言う彼女に大阪や京都や神戸の話をし、来日の際は必ず案内すると家内は申し出た。
家内の場合、これが社交辞令に終わらない。
実際、一昨年のこと。
パリで知り合った各国の友人らが家内の誘いに応じて来日した。
家内は大張り切りで奈良と大阪の穴場観光スポットを案内し、これが受けて彼女らにたいそう喜ばれた。
オンライン英会話を通じてできた友人のうち幾人かは将来必ず日本にやってくるだろう。
何も変わり映えしない平凡な日曜日。
家内が先頭に立って各国友人を率いて歩く姿が頭に浮かんで脳内だけは賑った。