大阪星光66期176名のうち18人が東大、56人が京大、43人が国公立医学部を受験した。
結果、それぞれ9人、27人、29人が現役での合格を果たした。
浪人を含めてまとめれば、東大12人(現役9人)、京大43人(現役27人)、国公立医学部46人(現役29人)合格という結果になる。
最難関の医学部については、東大理三1人(現役1人)、京医4人(現役3人)、阪医7人(現役5人)、神大医3人(現役3人)、大市大医7人(現役7人)、京府医3人(現役2人)とのことである。
やはり66期上位層はめちゃくちゃ優秀だった。
最盛期に比べ京大に落ちすぎとの感は否めないが、ここ最近の大阪星光の低空飛行を思えば全体的にまずまずの結果と総括できるだろう。
しかし、そんな「まずまず」を吹き飛ばすほど、お隣の西大和が凄かった。
かつて京大合格者数日本一を記録したときの担任団が今年、西大和33期生を送り出した。
星光66期とのあまりの差の開きに絶句せざるを得ない。
6年前の中学受験の際、東大寺や西大和を辞退して星光を選んだ生徒は少なくなかった。
大阪星光66期と西大和33期。
両校が預かった生徒のレベルは当時まだ互角だったはずである。
指導陣の力の差、パッションの違い。
星光としては危機感を持ってそう謙虚に受け止めるしかないのだろう。
星光は進学実績にこだわらない。
またいつもの決まり文句が聞こえてきそうであるが、かわいい教え子たちは東大や京大や医学部といった真剣勝負の入試会場で、隣接するバリバリの進学校の生徒と人生を賭け優劣を競うのである。
高みの見物を決め込んでいる場合ではなく、全力で支援してこその教師と言えるのではないだろうか。
今年、西宮在住の33期の息子が中学受験に挑んだ。
神社に絵馬を奉納し、そこに書かれていたのは「西大和学園に合格できますように」であった。
そして、見事西大和に合格し、わたしたちは友人としてその吉報を喜んだ。
大阪星光33期の息子が西大和を選ぶ。
6年ほど前からそのような傾向が窺え、いまや入学者の力は互角とは言えず、開いた差はますます加速度的に広がっていくのかもしれない。
積もり積もったツケの払いは小さくないように思える。