KORANIKATARU

子らに語る時々日記

声さえ聞ければそれで十分

スタジオでのヨガレッスンを受け終えた家内と待ち合わせて帰宅した。

どこかで夕飯を済まそうと思うが、何か作るというので一緒に買い物することにした。

 

クルマでガーデンズに向かい阪急の食品売り場で食材を選んだ。

 

子らが家にいたときは連日買い込んだ。

その習慣が残っているから、買う分量についてうまく勘が働かない。

 

結局、いつものとおりカゴ2つをいっぱいにした。

うちは夫婦2人。

当分買い物は不要となるだろう。

 

肉を焼きスパークリングを注ぎ合って夕飯。

ヨガ仲間の近況を聞いて、やがて息子の話に行き着いた。

 

午後8時。

家内はまず二男に電話した。

 

部活がいま終わったところ。

練習は厳しいが楽しい。

先輩はみな優しいとのこと。

勉強も出だしから結構たいへんだという。

 

そんな充実ぶりを耳にして母はたいそう安堵した。

 

何を食べているのか。

作り置いた品の食べ方について家内はあれこれ説明し始めるが、「友だちと一緒だから」との言葉を最後に電話は切れた。

 

続いて家内は長男に電話をかけた。

 

いま課題に取り組んでいる。

英文でレポートを書いている。

忙しいからまた今度。

 

男子は無骨。

家内はもっと話をしたい。

が、さして急ぎの用はない。

そうと分かると、電話はぷつりと切れる。

 

しかしそれで家内の気は済んで、上機嫌になるから分かり良い。

 

声さえ聞ければそれで十分。

そんな存在が二人いる。

とても幸せなことだろう。

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