KORANIKATARU

子らに語る時々日記

ずっと一緒にいて、それが自然

日曜の朝はゆっくりと時間が流れる。

まもなく昼という時刻、家内とパスタを食べ、お茶でもしようとクルマで出かけた。

 

空は分厚い雲に覆われ、ときおり、お湿り程度の雨が降り、ときおり雲間から日が差した。

 

のんびりとケーキを食べて、フルーツなど買おうとマルナカに寄ったところ、夫婦して貼り紙に目がとまった。

 

足つぼマッサージ、初回は半額。

 

順々に施術を受け、買物の疲れをすっかり除去してから帰宅した。

荷をおろし、まだたっぷりと余力があった。

 

久々映画でも観ようと塚口までクルマを走らせた。

深く考えることなく選んだ映画が『パーム・スプリングス』。

出だしから外れて徹底的に面白くなく、座っているのが苦痛になった。

 

映画の途中で席を立ったのは生まれてはじめてのことだった。

 

さて、どうしようか。

そこらぶらついていると、家内が言った。

 

美味しい寿司屋がある。

料理教室の友だちにそう聞いた。

 

調べるとその名は「ふじ鮨」。

目と鼻の先にあり、店先を覗くと、ちょうど開店の時間であった。

 

一番乗りでカウンターに腰掛けて、柔和な大将のおすすめ処を味わった。

結構美味い。

子らを連れての再訪に値するからこの日いちばんの収穫と言えた。

 

大将と和やか歓談してから席を立つと、淡路島出身だという女将がおみやげだと言ってタコ煎餅をくれた。

 

休日の夕刻、行楽帰りのクルマで山手幹線は混み合っていた。

のろのろ運転のお供には煎餅が最適。

家内が封を開け、会話の合間、夫婦でぽりぽりかじった。

 

ふと思う。

ずっと一緒にいて、これが自然。

年季の入った夫婦には煎餅がしっくり馴染む。

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2021年6月27日朝 武庫川の光景

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2021年6月27日 ブランチ

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2021年6月27日午後 アンリ・シャルパンティエ西宮店

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2021年6月27日夕 塚口 ふじ鮨