好きなことが書ける。
これが日記のいいところだろう。
カラオケで歌ってすっきりするようなものである。
また、思っていることを残し伝えることができる。
これもまた日記のいいところだろう。
死んだあとでも日記を通じ子らと交流できる。
そう思うと楽しい。
わたしには妹が二人いる。
東京で暮らす長女も大阪で暮らす次女も真面目でまあ中の上くらいには優秀。
長女の子らはともに高校をトップで卒業しいま大学生であるが、うちの息子らは小さい頃から彼女らを姉貴分として慕っている。
次女の子らは語学に長け、ニュージーランドやスウェーデン留学のメンバーに選抜され、また、市の陸上大会で優勝するなど、良きニュースが絶えない。
最優秀の部類からは遥か遠くても、妹の子どもたちもまあ中の上くらいを受け継いでいると言っていいだろう。
このところ、思う。
妹二人がともに真面目で気丈。
これはやはり、祖母や母の在り方があってこその話なのではないだろうか。
祖母も母も市井のなか何ら際立った存在ではなかったが、在りし日の背は多くを語って褪せることがない。
この系譜を思えばバカになれるはずがない。
「家」と語るには及ばない我ら下々の民ではあってもこの真面目がお家芸と言え、それは自負していいように思う。
時には系譜に連なる人物がどのような思いで生きてきたのか考え巡らせる。
ぜひそうすべきだと息子らには推奨しておきたい。
そしてその一方、対極的な有り様についても考察を加えておかねばならないだろう。
世の中、みなが真面目ということはなく真面目をコケにするような者もいる。
怠け者や嘘つきや見栄っ張りと大体相場は決まっているが、こういった種族は真面目を嫌う。
恨みを買っていると言ってもいいくらいである。
だから寝首をかかれぬよう注意を払い、この種の輩からは距離を置くべきとこれまた息子らには推奨しておきたい。