四連休初日の朝、武庫川が灼熱の地となる前にまずは走った。
秋がまだらに混ざったような風が吹いて快適。
今年の夏は、比較的暑さは穏やかで朝晩が一昔前のように涼しい。
走り終えて家に戻る。
予定は何もない。
シャワーを終えて家内の言を待った。
玄関回りを掃除しよう。
家内がそう言った。
やはり夫婦。
わたしも同意見。
休日だと言ってどこか遊びに出かけたいなど思わない。
もっとも有意義なのは掃除だろう。
このところ「家をキレイにする」ことが夫婦共通の趣味となりつつある。
屋内の拭き掃除を済ませてから、玄関回りと対峙した。
ケルヒャーをセットし軽い散水から始め徐々に強め、高圧の水をエクステリアの各所に噴射していった。
外壁の汚れにはケルヒャーのブラシをあてた。
結構、骨が折れる。
家内と二人での共同作業となった。
唸りをあげて水が噴射され、弾けた飛沫が霧状となってあたり一帯に立ち込めた。
ここを水場だと勘違いしたアシナガバチが幾匹か寄ってきて、続いて蝶やトンボも集まってきたから、玄関前がちょっとしたビオトープと化した。
夢中で勤しみ、気づけば三時間が経過していた。
「今日はこれぐらいにしといたるわ」
池乃めだかならそう言うだろう頃合い、作業を切り上げた。
屋外労働で汗をかいた後は焼肉と冷麺だろう。
シャワーで汗を流してからクルマを走らせた。
向かうは長田の平壌冷麺。
30分ほどで到着し、家内は瓶ビールでわたしはノンアルコールビール。
赤身の肉と白身の肉を同時に焼きライスを分けた。
子らが小さい頃、ラグビーの練習の帰りなどしばしばここに立ち寄った。
振り返れば休日も勤勉に過ごす家族であった。
そんな思い出話にふけって、もりもり食べて最後は冷麺で締めた。
いつもと同様。
手応え十分、実に素晴らしい休日となった。