KORANIKATARU

子らに語る時々日記

自分の出した答えが正解

上海を舞台にしたドラマ『30女の思うこと』を先日ようやく見終えた。


全部で43話あると知った段階でとても見通せないと思ったが、家内が録画してくれていたのでちょくちょくと見て、いつしか夜の楽しみとなり結局欠かさず家内とともに最後まで見続けることになった。


主人公は30歳の女子三人。

数々の問題が降りかかる。

逡巡し葛藤しつつそれら問題を乗り越えていく彼女らの心の動きを追いながら、やがてはわたしも励まされずいぶんと勇気づけられた。


急速に近代化が進んでいく時間軸と時に息苦しい昔ながらの時間軸が交錯し男子に比べ女子に課される変数は格段に多い。


人生はいろいろあってほんとうに大変。

女30歳の視点で見るとその大変さがくっきりと視覚化できる。


女30歳同士で友情を育み結束し、問題に真正面から向き合っていく際の表情が実によく、度胸が据わって小気味よく、わたしは男なのに「そうそう、その意気やよし」と彼女らが経る道筋とその答えに大いに賛同することになった。


主人公である女子三人の他、魅力的な登場人物も多々あった。


人の世にこんな人が欠かせない。

そんな理想は彼の地であれ此の地であれ同様。

そうと知って人の在り方の普遍についても思いを馳せた。


昔、子らは『西遊記』を見てモンキーマジックと歌いながらこの世が善悪できれいに二分されるものではないと学んだ。


今度は『30女の思うこと』を見ることで、人の世に正解などないこと、そして、答えのない世界で何を尊重すべきなのか知ることになるだろう。


誰か女子と一緒に見ればそのチーム力はかなり増強されるのではないだろうか。

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昔の写真と息子が送ってくれたトレーニング中の写真