自身はさておき、友だちが揃いも揃ってみな優秀。
そんな状況がわたしと瓜二つであるのがおもしろい。
そうなるよう父子で何か受け継ぐものがあったのかもしれない。
わたしも息子たちも中学受験と大学受験という奮闘を一応は経た。
傍流の側にあるから学歴主義とまではいかないが、幾つかのワードは心のどこかをほんの少しだけ震わせる。
たとえば、東大。
そう聞けば文一に入った大阪星光33期のトップ3のことが輝かしく頭に浮かび、何度も何度も凝視したから息子らの受験票がまるで北風に吹かれて舞う枯れ葉のようにひらりひらりと脳内を巡る。
運転免許合宿を終え、週末、二男が帰京する。
合宿中、親交を深めた東大理三の二人を交え大阪で打ち上げし、そして連れ立ち一緒の汽車に乗る。
ひとりは首席合格者だという。
そんな友だちができたということが田舎暮らしする親としてとても嬉しい。
現地では息子を含めた星光生3人と筑駒生2人の計5人で過ごした。
サイクリングしサッカーし、長く長く話をした。
息子のiPhoneを見れば友だちの居場所がリアルタイムで把握できる。
その66期のメンバーに今回新たにその2人が加わった。
画面をみれば、誰がいまどこにいるのか一目瞭然。
今を一緒に生きている。
そんな実感は励みになり、その連帯感をますます強めるものであるに違いない。
もし33期で同じことをしたらどうなるだろう。
iPhoneに映し出されるのは、ある種クリニック地図のような様相を帯びるのかもしれない。
星の軍団は今日も健在。
各所で皆がいま頑張っている。
想像するだけで心が奮い立つ。
66期はそんなシステムを実際に稼働させている。
年月経るほどその効果は大きくものをいうだろう。
コロナ禍が明ければ、息子らがこの家に多くの友人を伴うことになる。
東京の友人と大阪の友人が、ここを接点に交流する。
画面で俯瞰すれば方々の各点が一箇所に集結していく軌跡が見て取れる。
まさに星。
どんな天文ショーより胸躍る。