KORANIKATARU

子らに語る時々日記

帰途、答えが分かった

必要なピースが自然と埋まっていく。

どうしてもこの部分を担ってくれる人材が必要。

そう願ってまもなく適任者が現れた。


必要なスペックと経験を兼ね備え、余技の技能もよく考えればうちにとってお誂え向きと言えたから願ったり叶ったりという話であった。


これで事が一気に前へと進み、わたしの留守も盤石ということになっていく。


セキュリティを含めうちのシステム全般を任せるコンサルに連絡し新しいパソコンを発注し、うちはうちで仕事のために最重要なものとして新しい椅子を注文した。


あとで振り返ってこの日が実にいい節目だった思えることを祈りたい。


事務所を後にし、尼崎で途中下車しユニクロに寄った。

寒気の到来から一歩遅れて、長袖のシャツを買い求めて思った。


かつては服を買うとなれば一大事でいちいち構えた。

それがユニクロの出現以来、ストックまで含め消耗品を買うような気安で臨むことができるようになった。


かつての「構え」は、服を選ぶという面倒に起因するのではなく、突き詰めるところ、お金を使うことのプレッシャーによるものだったのだと分かる。


予算が限られているから、ああでもないこうでもないと頭を悩ませ、選択のためのポリシーを確立するといったまどろっこしい思想が必要で、つまりいま思えば無用な手間が附随した。


予算が不問となれば、購入にあたって考えることは不要となる。

服への「構え」を取っ払った。

そういう意味でユニクロの貢献は絶大と言えるだろう。


引き続き、階下の阪神百貨店で食材を選んだ。

肉も魚も果物も結構いい。

このところ家内が忙しいので、男子の食の調達場として大いに役立っている。


夕風に吹かれつつ家路に就いて、実感する。

果てしなく小ぶりではあるが、衣食住が満たされて、仕事も充実。

おまけに贅沢とも言えるほどの精鋭陣が何かあれば力になってくれ、東の地へと目を向ければ子らの話はいつだって楽しい。


夕焼けに染まる空を眺めて、答えが分かった。

守ってもらっている。

そう考えるのが正しいのだろう。

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令和3年10月19日 親子分の同窓会報着。表紙パース絵は黒姫山荘 作 宮後浩氏(9期)