クリスマス・イブの朝、空をひとっ飛び、息子らが住む東京の地に降り立った。
朝7時半、駅前でタクシーに乗って9時に伊丹で搭乗し11時には六本木に着いた。
集合場所は六本木ヒルズのグランド・ハイアット。
わたしたちの到着に続き、幾つものクリスマスツリーに飾られたロビーに二男が現れ、ほぼ同時、長男も姿を現した。
そこらで記念写真を撮ってから、一階のレストランのテーブルに着席した。
スパークリングのボトルをまずは開けて皆でグラスを合わせた。
メリー・クリスマス!
四人で集まるのは久々のことだった。
各自の予定が語られた。
長男も二男も予定がぎっしりと詰まり、帰省してからも連日予定で埋まっていた。
友人らとの交流が豊かさを増しますます濃く太くなっている様が窺えて喜ばしい。
年末には二男の友人らがうちに泊まりに来て長男の友人らも泊まりに来る。
忙しくなるといって笑う家内は、昔、食卓でそうしたように自分の分を長男の皿に取り分け、二男の皿にも取り分ける。
そうか、そうかと彼らの話に頷いてわたしは酒を勧め、スパークリングに続いて頼んだ赤ワインもあっという間に空になった。
家族四人で食卓を囲む。
なんと楽しいことだろう。
空をまたいでやってきたその甲斐があったというものである。
午後2時半になって一旦解散。
今宵はクリスマス・イブ。
各自いろいろと忙しい。
次の集合日時について打ち合わせ、場所は同じく六本木でと相成った。