夫婦揃って心が向いたので、昼を前に家を出た。
地元の神社を経由して、宝塚方面にクルマを走らせ清荒神を訪れた。
大安の日曜であったが、参拝者の数はさほどではなかった。
ゆるり諸堂を巡って、丁寧に手を合わせていった。
想うことは夫婦で同じ。
昔は子らを伴って、いまは離れて暮らすが、息子らがわたしたちの主題であることに変わりはない。
続いて門戸厄神に向かい、ここでも順々に各神様をまわり、そこから山をくだって西宮神社にて参拝を締め括った。
毎年欠かさぬ恒例行事を無事に終え、これで親の役目を果たしたといった充実感に包まれた。
気づけば空腹。
地元の店で昼にした。
ともに中辛を頼み、スパイスの風味を楽しんで、わたしたちのカレー愛は更に高まった。
ヒロコーヒーでお茶してから帰宅し手分けして掃除にかかり、夜は糖質ゼロのビールを注ぎ合ってドラマ『パチンコ』第4話を一緒に観た。
何事もない日曜を終えてつくづく思う。
この平穏無事がありがたい。