岩盤浴で英気を養っていると、セノーくんからメッセージが届いた。
休憩室で涼みつつ、画面上にてしばし言葉を交わした。
前日、キジくんとシバテンと食事したという。
みな大阪星光の33期。
やはり相変わらず仲がいい。
今度は誘ってと返事した。
そう言えば、先日アキオとやりとりした際にも同様の話を聞いた。
長堀橋の源ちゃんで33期と食事していると、そこに偶然、デビルが現れたとのことであった。
デビルと言っても名ばかりで中身はエンジェル。
33期なら当然誰もが知っている。
ああ、デビル。
その響きを耳にするだけで懐かしい。
このようにコロナがあっても33期の繋がりは褪せることなく、誰かと誰かがしょっちゅう顔を合わせ、常に誰かのことを思い出し、いざとなれば助け合う。
昨年卒業したばかりの66期にしても同様。
兄弟以上に緊密な仲が形作られ、親として嬉しくなるほどそのネットワークに確かな手応えを感じる。
そして、いずれその輪が33期ともクロスする。
このところ進学実績に翳りが見えて、大阪星光が標榜するところの「星の光」との言葉が大言壮語にも思えてくる。
が、根が真面目で善良な男子らがいついつまでも仲が良く、しかもそれがどの期においてもそうであり、何年も引き続くのであるから、この仲を積分してみれば、やはり「星」くらいの大きさにはなるだろう。
つまり、多少翳って個々は星のかけら程度になったとしても、合体すれば星程度にはでかくなる。
そういう解釈でならまだ校名の説明もつくというものである。
もちろんそんな話は皮肉であって、多くのOBが母校を愛しまだ望みを捨てていない。
教師の団結如何では、星の光は盛り返す。
「くろがねのかいな」を備えた知的ツワモノが続々と出現する学校。
世のため人のため輝いて、結集すれば凄み漂うほどにああ眩しい。
そうなる可能性はまだ残されていると思う。