東京滞在4日目の夜。
ホテルで過ごす家内に電話した。
先日家内が受けた国家試験の結果が出て、合格。
ささやかな資格であっても資格は資格で国家資格。
事務所の業務に直接役立つからありがたい。
報せを受け家内は喜んだ。
が、結局すぐに会話は息子らを巡るものとなった。
家内からすれば息子二人が「推し」とも言える存在で、根底にはファン心理のようなものが見え隠れする。
足繁く東京に駆けつけるのも当然だろう。
わたしも似たようなもの。
業務が立て込み気鬱になっても、息子らのことを考えれば気が晴れる。
小さい頃はサル同然であったから、心配が絶えなかった。
しかし成長するにつれ一皮も二皮も剥け、頬が強張るより緩む場面の方がいまでは多い。
うち限定のはなはだローカルな話ではあるが、仰ぎ見て夫婦の目が輝く希望の星が二つあるということになる。
離れて暮らし、男っぷりが見違えた。
こんな男がいれば、どれだけ心丈夫なことだろう。
そう思える存在がダブルで頭に浮かぶ。
だから、ときに頭上に湧いて出るモヤモヤの類など、たちまちのうち消し飛んでいく。