KORANIKATARU

子らに語る時々日記

そこはかなり瀟洒な住宅街だった

業務を終えたとき、雨が降り始めた。

傘を借り、通りでタクシーを拾って明石駅へと向かった。

 

せっかく明石まで来たのであるからそこらで買い物するかあるいはちょいと一杯。

普段であればそうなるが、大急ぎで電車に乗って大阪へと向かった。

 

大阪駅で御堂筋線に乗り換えて昭和町の駅に着いたのが午後5時40分。

なんとか予定の時間に間に合った。

 

iPhoneを頼りに駅から住宅街の路地をジグザグに歩いて、立ち並ぶ瀟洒な邸宅を左右に見ながら阪南町を横切って王子町に至ってまもなく目的の店が視界に入った。

 

アップルウォッチがあると便利。

その距離と所要時間が正確に掴める。

すでに到着し店の前に立つ家内に行程1.2kmで、歩いて13分だと時計を見せた。

 

開店時間より少し早かったが、店内に案内されてカウンターに腰掛けた。

家内によれば名店。

5月に予約し、ようやくこの日が巡ってきたのだった。

 

そして出だしからわたしはその実力のほどを思い知らされることになった。

出る品出る品すべてが絶品で、その打線にはまったく隙がなかった。

 

これはもうチャンスがあれば貸し切って、33期大阪南部チームの宴の場所とせねばならないだろう。

その手始めに、息子らが帰ってくる頃に合わせて次回の予約を済ませて家内とともに店を出た。

 

阿倍野筋に出るとすぐにタクシーが見つかった。

あとは楽ちん。

家に運ばれるだけ。

おいしさの余韻がいつまでも引き続いた。f:id:KORANIKATARUTOKIDOKI:20220722070905j:image
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2022年7月21日夜 阿倍野北畠 松寿司