KORANIKATARU

子らに語る時々日記

変化が澱みを取り払う

ラッシュ時の在来線は混み合い、暑くて汗が流れそれはもう不快なものであった。

だからより一層、新幹線の車内が快適に感じられた。


移動すると心身の活性が高まる。

自然、仕事が捗った。


どんどん仕事が片付いて、この好循環の流れで勢いづいて、前日積み残した重め目の仕事にまでとどめが刺せたから気分は更に良くなった。


東京に着き、東所沢を目指した。

家内に先導されてわたしはその道中も仕事に掛かった。


金曜の午後、ゴッホ展の場内は想像以上に閑散としていた。


壁や床の全面にゴッホの作品が映写され、途切れなく、融合的に移り変わってゆく。

ゴッホの脳内の映像が再現されるかのようであり、「ファン・ゴッホ−僕には世界がこう見える」とのタイトルどおり、そこに身を置くうちゴッホの眼に自身の眼が重なっていくような感覚に捉えられた。


長い時間を家内とともにそこで過ごし、そんな中でも時折、仕事をこなした。


自分のデスクで取り組むよりも仕事が捗ったのは、やはり「変化」という要素が大きくものを言うからなのかもしれない。

 

額に汗して弛まず日常を積み上げていくことも大事であるが、時に変化を取り込んでいく。

それにより澱みが取り払われて日常もまた快適さを取り戻す。

 

あちこち引っ張って行ってくれる家内がいてわたしはほんとうに助かっている。

2022年10月14日朝 のぞみ96号 8号車11A11B

2022年10月14日午後 東所沢 ゴッホ展