大阪の次は東京。
会場は京セラドームから東京ドームへと移る。
東京ドームといえば水道橋で、長男の下宿から徒歩圏内にあるから先日の上京の際、何度も自転車で通りかかった。
ブルーノ・マーズが長男の住む街へと移動する。
家内が長男に声をかけ東京へと赴くのもごく自然なことだろう。
上京を前に家内は大量に肉を焼きイクラの醤油漬けを拵えた。
先日、二男に食料を手渡す際、保冷剤をリュックに詰めた。
その分、荷物が重くなって難儀した。
だから今回、保冷剤を使わぬよう家内は料理自体を凍らせた。
水曜の朝、わたしは駅まで家内を見送った。
今回手に入ったのがVIP席でほぼ真正面。
ブルーノ・マーズが間近で歌うのだからオペラグラスなど不要となった。
京セラドームでのコンサートの後、家内はさらに一層根深くブルーノ・マーズに取り憑かれたみたいになっていた。
家やクルマのなかで流す音楽はすべてブルーノ・マーズで口ずさむ曲もすべてブルーノ・マーズ。
だから駅へと向かう家内の表情には絶えず笑顔が浮かび、それをみてわたしも笑顔になった。
東京ドームでのコンサートを家内が楽しみ長男も楽しみ、家族の幸福度がアップする。
そう思えば、わたしは蚊帳の外でもまったく問題なく、喜ぶ家族の様子を遠目で見て、その姿はブルーノ・マーズを見るよりはるかにわたしにとって価値がある。
家内を見送り、わたしはクルマで業務先を回ったがずっとブルーノ・マーズを車内で流し、家族の幸福をメロディでなぞって、笑顔満面で仕事に励んだ。
そして、今後もおそらくそうなることは間違いない。
ブルーノ・マーズのすべての曲がわたしたちの幸福感を増幅させる。
今回緊急来日し大阪と東京で歌い、ブルーノ・マーズはわたしたち家族の幸せのシンボルになったのだった。