KORANIKATARU

子らに語る時々日記

やあと上がった手にも身構える

問い詰められたり難癖をつけられることは滅多にないが、日々、そんな状況を深層で意識しているからだろう、ちょっとした確認の連絡であっても一瞬大げさに反応してしまう。

 

いつパンチが飛んでくるか分からない。

そう身構えて、やあと上がった手にもビクッと反応するようなものである。

 

実際のところ、パンチが打ち込まれることはなく、たとえパンチが放たれたとしても猫パンチ程度であるが、いちいち強烈なパンチに備えるから、その過剰反応が積み重なって、疲労を覚えることになる。

 

草むらで何かが動いただけで、目の前を何かがかすめただけで、人は反射的にカラダをこわばらせ危機に備えるようにできている。

大昔から染み付いたそんなシステムが仕事の場でも発動され、結果、やあと上がった手にも戦慄してしまうのだろう。

 

根深く埋め込まれた原始的な習性だから、そう簡単には過剰反応を脱することはできない。

ああ、仕事のストレスの過半は虚妄に由来しているのだった。

 

週末、パンチの類が一切鳴り止む。

しっかり休んで疲労を抜き、週が明ければまた猫パンチに戦々恐々とすることになる。

2022年11月19日 ランニング前の朝食 肉と辛味柔麺

2022年11月19日 京都嵐山

2022年11月19日夜 西宮 縁ぐち