家内を助手席に乗せクルマを京都へと走らせた。
ウェスティンホテルで昼を済ませてからわたしは客先にて業務に勤しみ、のち家内と合流しこの日宿泊するROKU KYOTOに向かった。
到着してすぐトレーニングウェアに着替えた。
夕刻、誰もいないフィットネスで家内とそれぞれカラダを鍛え、並んで光る上弦の月と木星を見上げながらこれまた誰もいない日暮れの温水プールで二人して泳いだ。
部屋でひと休みしてからタクシーを呼んだ。
このタクシーが1,300台に4台しかない四つ葉のクローバー号であったからホテルのコンシェルジュたちは色めき立った。
この春、京都でタクシーを拾った際も四つ葉のクローバー号だった。
やはりわたしたちはついているのかもしれない。
夕飯の場所は名店神馬。
家内が予約してくれていた。
師走の京都にて卓越した品々を味わい夫婦でお酒を酌み交わした。
人生は捨てたものではない。
最上の時間を過ごし心からそう思った。